袴田再審法廷で明かされる検事面前調書の偽造

全面的に証拠能力を認められるという検事面前調書、袴田事件では45通も作成されて証拠採用されたのは一通のみ、我が事件では二通の検面調書の本人署名・指印の偽造が発覚している。

この捏造をしたのは最高検検事の鶴田小夜子であり、抗議文を送ったところ二か月後に自死した、これが司法官僚の責任の取り方だ。

今回の袴田再審決定は、警察の証拠の偽造を挙げているが、検察の証拠の偽造は検面調書でされる、裁判員裁判で再審が始まれば、検面調書問題が俎上に乗るだろう。

 

捜査機関による捏造が事実なら、関係者(国)は誠意を持って責任を取る以外に選択肢は無い。袴田事件のように権力が誤った場合は、強力なパワーで個人(国民)は圧殺されてしまう。

だからこそ権力を行使できる立場の人間は、慎重に慎重を重ねた言動を要求されるのだが、その言動の記録が無ければ個人には抗いようもないだろう。再審請求で「事実上捜査機関のものによる可能性が極めて高いと思われる」と捏造を認定されたことは、司法がその責任を果たそうとしていることが垣間見えるが、袴田さんの失われた時間は戻らない。 今後同様の事件が起きないように国はしっかりと法整備をしつつ、権力には大きな責任が伴うことを自覚し、行政・司法その他関係機関の記録の保管に努めることが望ましい。 権力の前には個人の労力などは砂粒のようなものだが、国民がしっかりと国の行動を監視して必要があれば声をあげていくことが大切だ。 これは国家による犯罪だ。