看板のないコーヒー専門店〜癒しの空間〜

八王子地裁脇の橋の下生活から、昭和三十年代の学生アパートを我が梁山泊として棲みつき、念願のネット環境を得た、しかし解体から立退きになり仕方なく転居、だが入居先は一挙に半世紀を超える居住環境、三軒先には、外から見ただけではわからない看板も宣伝もないコーヒー専門店、50年近くなるというこの店は田圃だらけの一軒家だったそうだが今では住宅地である。

広々とした店内は全く飾りはなくテーブルとカウンター、メニューは各種コーヒーとバタートーストのみ、音楽もなく、マスターが自家焙煎した豆を挽いてドリップするコーヒーは、コクと深みがあるだけでなく、飲む人の心を安らげる。

我が冠名トラブルメーカーは全て酒に基づき、この酔生夢死から脱却すべく、この機会に奥が深いという焙煎珈琲に転向したい、青年期より焙煎珈琲しか知らないと言うマスターに感服したが、これからは孤立無援の我が冤罪主張を聞いて貰えそうだ、四半世紀以上も狂人視され続けてほとほと参った。

聞けばマスターは、初期時代の心臓パイパス手術からペースメーカーを埋め込んでいる、この情況から穏やかな氏の人柄と、静かな空間が醸し出す新たな世界に喜びを感じる。

コーヒーショップMORO/コーヒーショップモロ(犬目町/カフェ) by LINE PLACE